seraphyの日記

日記というよりは過去を振り返るときのための単なる備忘録

アスペルガー的人生

アスペルガー的人生
アスペルガー的人生を(ちょつとだけ)読む。
高機能性自閉症という言葉を数年前からチラチラ見るようになった。それまでは心理学・精神医学の本にはぜんぜん見かけなかったのに。ちょうど「ひきこもり」が話題になりはじめたころと一致するのかな。ゲーテは青春を疾風怒濤と表現したが、オレの中学・高校・大学、とくに18歳前後は、内面が崩壊するほどの疾風怒濤ぶりだった。破壊の力が内向きだったから自損や他者を害するような反社会的行動はとらなかった(とれなかった?)が、もう支離滅裂だった。この原因と解決方法を知りたくて心理学の本を自ら買いあさったり、ちょっとだけカウンセリングに出かけてみたりしたが、次第に自己コントロールできるようになり、これは「うつ病」の一種に違いないな、とか勝手に理解していた。大学を卒業してからは精神的な危機の頻度が低下し、とくに「ゾロフト:Zoloft」というファイザー製薬が出している向精神薬を個人輸入するようになってからは非常にラクになった。(これは副作用も大きいが、それ以上に救いの薬だと思う。)
しかし、幼少のころから言われるガンゴぶりとか、理屈っぽいところとか、孤独でいることをつらいとか思わない、友人は身近に気楽な一人いればいい、等々の生き方が、非常に「アスペルガー的」なのではないか、とか思ったりする。ユング的には「内向的」だという一言で片付けられていたものを、もう少し解説・専門的にして、再分類したのが「アスペルガー症候群、高機能性自閉症」なのではないのか。しかし、私には生理的に受け付けないニオイとか音とか、そうゆうものがあまりない。そうゆう意味で、高機能性自閉症よりも軽度なのかな。しかし、親類にも自閉症の傾向のある子がいるみたいだし、そうゆう家計かもしれない。だが、遺伝的なものであれば、なにも現代社会において問題になったり、最近になったようやく発見されるような症候群でもないような気がする。
人とのつながりが希薄になる傾向にある現代において、以前よりも自閉症にとっては暮らしにくい社会になったというのは、なんか逆説的ではないか。