seraphyの日記

日記というよりは過去を振り返るときのための単なる備忘録

「ソフトウェア構造化技法」を買う。

ソフトウェア構造化技法―ダイアグラム法による
ソフトウェア構造化技法―ダイアグラム法による
1986年初版、2004年初版第11刷。
今となっては絶滅した感もあるダイアグラムがいっぱい出ている本。
注意すべきことは「構造化ソフトウェア技法」ではない、ということだ。
現在でもUMLの一部として生き残る(しかし表記法はずいぶん変わった)ステートチャートや、それを制約として一目で把握できるようにするフェンス図、なんかは、もっと使われていてもよさそうに思うし、エンティティリレーションにはUMLではなく、やはりER図のほうが適していると思うし、DFDに属するダイアグラムも、クラス図ばかりでは見えてこないから、ドメイン解析レベルでは、結局UMLには含まれていない「ロバストネス図」と双璧になるぐらい、こちらも重要なダイアグライムではないか、とか思ったりする。
使う、使わない、はともかくとして自分のツールとして知っておくには良いと思わせる。
この本は良書だろう。
UMLだけではダメってことですね。コンポーネントMDAを表現するにはUMLでは力不足だし、結局、スリーアミーゴの内輪もめを解決するための最大公約数的なダイアグラムでしかないのだな、と改めて思ったりするわけで。