seraphyの日記

日記というよりは過去を振り返るときのための単なる備忘録

森ビル回転ドア撤去

2004年3月26日午前11時30分頃に発生した6歳男児の死亡事故以来閉鎖されてきた森ビル正面の回転ドアが、本日撤去され、大型の普通の左右にスライドするタイプの自動ドアに変更された。

もともと死にいたる重大な危険性を認識しつつ、メーカーの三和シャッターは森ビルの要求にこたえるまま、見栄えのする重量の大きく加速度の高い重厚感あふれるステレンス製で納入し、その後、死亡の危険性があるかも、などと通知するなど、まさに、あれは人間ディスポーザ、超大型人間シュレッダーとして作られたとしかいいようがない。そんな危険なものを設置する森ビルも、そんな危険なものを作る三和シャッターもどうかしている。
「日経ものづくり」などの記事によると、ヨーロッパの回転ドアは重量が軽く死亡事故にいたる危険性はそれほど大きくないが、この三和シャッターが作った大型回転ドアは、総重量が車1台分程度あって、それが毎秒20〓30cmの速さで回転しており、仮にセンサーが正常に動作したとしても停止するまでに進む距離は20cm以上、そのときに挟まれたものが受ける衝撃は「こじる」ような力がかかるため、大人の頭蓋骨をも容易に砕くものだったらしい。
まさに、人間ディスポーザ。こんな危ないものだと知っていれば、だれが利用しただろう。
なお、もともとのヨーロッパの回転ドアは、それほど総重量が軽いため破壊力が低いとはいえ、それでも1歳半ぐらいの幼児が死亡する事故があるなど危険性は高い。同記事によると、回転ドアそのものが、スライド式ドアと比較すると、その破壊力が格段に違うということ。

なお、作業により床のタイルは剥ぎ取られて新品に交換されており、白色に色が変わっている。
地蔵などのモニュメントは存在しない。

なぜ、これほどまでに時間がかかったのかは不明。途中で何度も工事が進むかのように見えて中断していた。なお、同じ森ビルにあった、ほかの回転ドアは事故後1〓2ヶ月程度で早々に撤去され、ただのスライド式自動ドアに変更されている。

追記(2005/10/22): その日の帰り、24時をまわって終電に急ぐとき、その日開錠されたばかりであるにも関わらず、整備員みたいな人がスライド式自動ドアの前のタイルを、シンナーくさい薬剤の匂いがLLに充満するほど大量に使って磨いていた。一体、なにが汚れたというのか。