seraphyの日記

日記というよりは過去を振り返るときのための単なる備忘録

[Mac] MacOSX 10.6 SnowLeopardのMacBookと、リコーのIPSiO SP 4000をつなぐ方法

動機

長期出張で、会社が用意してくれたアパートに仮住まいしている日々。

ノーパソはもってきたけれどプリンタがない。*1

数千円の格安なプリンタを捜したら、いきなりアマゾンでリコーのページプリンタが\9000ぐらいで売っている。

http://www.amazon.co.jp/dp/B000K9L2SU

格安な理由は新規モデルが出たことぐらいのようだ。 (替えのトナーと本体の値段がほとんど変わらないという…。( もちろん、トナーは本体に付属しているので、別に買う必要はないけれど。))

とはいえ、その1つ上のグレードのSP4010も同様な型落ちモデルだけれど、4万円台の妥当な値段なのは、4010のほうが高機能で汎用性が高いからだと思う。

SP4000は、たしかに格安だが、以下のようなリスクがある。

  1. ネットワークカードはオプション。これを買うと本体以上になるので格安の意味がない。
  2. 接続はセントロニクスかUSB2.0。ただし、どちらもケーブルは付属していない。
  3. 対応しているフォーマットはRPDL3のみ。

このSP4000はPostscriptに対応していないため、RPDL3形式を出力するプリンタドライバがないと動かない。

これはWindowsXPとかVista/7であれば、32/64bitともにサポートしているので、とりあえず最新のWindowsであっても問題なく使えるであろう。
(Windowsユーザで、ある程度、モノクロA4レポートを印刷する用途があるなら、買って損はないだろう。会社でページプリンタを使っていて自宅にも欲しいと思うユーザ層には最適ではないだろうか? まぁ、ページプリンタは原理的に待機中でも時々ドラムを加熱するためにヘアドライヤくらいの電力を消費するので、家庭のように頻繁に使わないケースでは、すぐにスリープモードに入るように設定しておいたほうが良いと思うけど。最終的には、まちがいなくエコで経済的だとは思う。)

でも、この時代でもMacOSXの受難は続く (ちょっと前の製品だからねー。)

ところが、MacOSXの場合は、そもそもドライバを配布していないのである。

(マニュアルを読むと、Mac本体のUSBに差してくださいね、みたいな記述があるのに差したところでドライバがないという…。)

で、ネットで調べると、OSX 10.6 SnowLeopardで、このRicoh SP 4000を使うようにしている人は大勢おられるようで、とても心強く思い、軽い気持ちで私も試してみることにした。

MacOSX 10.6 SnowLoepardへのSP4000導入手順

まずは、OSX用のGhostScriptを使えるようにするために以下サイトから頂いてくる。

小川 弘和様 pTeX関連ページの中に配布されているEPL/GPL版 GhostScriptが、まず必要。

http://www2.kumagaku.ac.jp/teacher/herogw/

これが肝。

これが動く仕組みは以下のところに書かれている。

http://www2.kumagaku.ac.jp/teacher/herogw/gsusage.html

あとは環境設定からプリンタの設定でドライバを選ぶだけ。

「環境設定」を開き、「プリントとファックス」を選んだら、プリンタ一覧の左側の「+」ボタンで新規にプリンタを追加するダイアログを開く。

上記ブログらによると、これで「Ricoh IPSiO SP 4000」を選択して、ドライバは「RPDL3」を選択すればよいとのことなのだが…、


しかし、ドライバの選択に「Ricoh RPDL III」が出てきません。

うーむ、私の環境では出てこない。(EPL版を最初にいれたのちに、GPL版も試してみたのだけれど、相変わらず。もちろん、マシン再起動も試してみたけれど。)

バージョンが違うのであろうか?

(私が入れたのは、espgs090829.dmgと、gplgs110723.dmg である。)


※ (2013/4/28訂正) espgs090829.dmgの中の readmeを改めて読んでみたところ、modelフォルダに 各種プリンタのppd ファイルがあり、それを選択すれば良いだけのことでした。(今回の場合は、F3-Ricoh-RPDL_III_Laser_Printer-rpdl.ppd を選択すれば良い。)
なので、以下のppdファイルを入手する作業は不要でした。

PPDファイルを入手する

まあ、ドライバの選択肢にないだけで仕組みはできたのであろう。

あとは、各プリンタ用の定義ファイルのようなものが必要なんだろうなぁ、と思い、GhostScriptを入れるときに読んだReadmeにPPDファイルをもらってくれば云々みたいなことがあったように思うので、試しにと、以下のサイトからPPDを頂いてきた。

落ちてきたのは、以下のファイル。

Ricoh-RPDL_III_Laser_Printer-rpdl.ppd

ドライバは「その他」を選んで、上記のPPDファイルを選択してみる。


テスト印刷できました!!

これでプリンタが作られたので、ためしにプリントキューを開いてメニューから「テストページをプリント」を実行したところ、ちゃんと印刷できることを確認しました。

よかったよ。これで長期出張の身でも、請求書やレポートを書くのはなんとかなりそうだ。

(※ モノクロプリンタなのでカラー印刷は無理だけど、カラーなものを印刷しようとするとグレースケール変換に失敗した様子の、非常に品質の悪いプリントが得られるのは、たぶん、なにか設定が必要なんだろうなぁ、とは思う。けれど、私は、白黒がはっきりする用途でしか使わないので、このままで問題ないかなー、とか思ってる。)

小川様、OpenPrinting.org各位、ブログ作者の方々に感謝いたします。

*1:そもそも布団もなくて初日は困ったよ。