seraphyの日記

日記というよりは過去を振り返るときのための単なる備忘録

クローディアの秘密

クローディアの秘密 (岩波少年文庫 (050))
クローディアの秘密 (岩波少年文庫 (050))を読む。
ニューヨークのメトロポリタン美術館に家出する少女(と弟)の物語。前半は家出の様子がタラタラと書かれていて少し退屈だが、ミケランジェロの「天使の像」と出会うところから俄然面白くなってきます。そして終末は見守られているという幸福感に満たされて終わる、きもちのいい作品でした。しかし、その実、もっとも感銘をうけたのは作者の科学者らしい言葉の断片。
「中身で勝負したら、たくさん本を読むくせに中身をちっともおぼえていない人に比べて、あたしだって負けやしないもの。」とか、あと何かひっかかった気がするが忘れた。