seraphyの日記

日記というよりは過去を振り返るときのための単なる備忘録

Windows Vista Beta2 #3

VS2005、WindowsSDK(beta2)のインストール完了。

昨日、VS2005がうまくゆかなかったのは、たぶん、評価版の時期かもしれない。今日、うまくいったのは、たけさんからもらったバージョン。同じVS2005で同じバージョンのはずなのだが。昨日失敗したバージョンはProfessionalの180日評価版。
現在、Professionalの評価版をとろうと思うと90日評価版になっている。Team版なら180日だけど、あのころ、それは評価版として提供されていなかった気がする。
微妙にインストール時の動作が違うのかもしれない。

思ったより使えている

VistaはOS添付の標準のソフトウェアの出来は悪くないが、それ以外のソフトでは微妙に小さなところで不具合がある。
つまり、互換性問題が多いようだ。

ドライバやセキュリティモデルの変更に伴う積極的な互換性問題もあるが、それは、そうゆうものだと割り切る必要があろう。x64版でドライバがなかなかそろわなかったケースと同じだと思う。

しかし、そうではない部分での小さな互換性問題がチマチマとあって、これが問題になりそう。来年までにつぶせるのか少し疑問。たとえば、Google ToolbarIE7+にインストールすると、問題なく動くのだけど、画面上で右クリックしてコンテキストメニューを開いてもマウスに反応しなくなる。(キーボードでは操作はできるところが、いかにもタチの悪い不具合っぽさがある。)
Becky!2のツリービューが崩れる問題も、使えないことはないけれど些細な互換性問題がたくさんあることを示唆しているのだろう。

それと、シェルの動きが、まるで3.1時代か、X-Windowのような動きに退化してしまっている部分がある。どこかのウィンドウでメッセージのハンドリングが滞ると、他のウィンドウにも影響を与えてしまうかのような動きをしているように見える。

どこかのプロセスがロック待ちしているから、他のアプリを先行して操作しておこう、とか思っても、なかなか、うまく動いてくれず、動いたころには待っていた側のロックも外れている、みたいな感じの動きをする。
従来のWin32系のWindowsの仕組みからすれば、ありえないと思うが、16ビット時代のように、1つのリソースを取り合うような仕組みに逆戻りしているのか。

ブルーバックは1件のみ

ブルーバックは今朝の事例が1回あったのみ。
とりあえずMS謹製(?)のカーネルモードで動くドライバの出来は安定性の面では実用レベルにあるのじゃないかな。
パフォーマンスは度外視されているけど。

あと、電源ボタンのように見えるスタートメニューにあるボタンを押して、やけに電源切れるのが早いな、と思いつつハードディスクを抜いてブルーバックになったのは、これは当たり前だが。これはサンペンドだったらしい。

まだ見えないところではあるが。

強化された部分については、まだ体感できていないが、さまざまな部分で名称変更を伴う「革新」が提供されているようだ。

WinFXは「DotNET Framework 3.0」と名称変更された。
明らかに、これはXPにもインストール可能になることを意味していると思う。
現行の「DotNET Framework2.0」をコアにして、その上で動作する3つのフレームワークを総称して3.0と呼ぶらしい。
Vistaのもっさり感はDotNETのもっさり感からきているのか。

J2SEエンタープライズ系のライブラリをくっつけたのがJ2EEであるように、2.0の言語や基礎ライブラリの上に、GUI32にかわる、あたらしいGUIレイヤーと、P2Pをはじめとする通信インフラ、くわえてタスク処理系の新しい仕組みをつけたのが、DotNET Framework3.0ということらしい。

また、Windows Script Host(WSH)は、Windows PowerShellと名称が変更された。これも、DotNET Framework3.0の一部と考えてよいらしい。具体的に、どう強化されたのかわからないが、3.0のワークフロー系のフレームワークと関連があるのか。

一般ユーザで目に付くところは新しいGUIだろう。3.1の時代にはコンボボックスやリストボックスはあったが、エクスプローラで使われているようなツリービューやリストビューは95から。ウィザード画面も95からだった。Vistaでは、あたらしくタブ型のメニューなど、いくつかの新しい操作性が提供されることになるらしい。
標準ファイルダイアログ(コモンダイアログ)も刷新されたし、たしかに以前から実装はされていたIExtractIcon系のファイルコンテンツのプレビュー機能などを本格的に積極的に使うようになっている。

結論

なかなか興味深い。現行のXPまでのWindowsとは確かに「革新」を目指した感じがある。