Windows VistaでWebDAVは標準では動かない。
Windows Vista(SP1)から、CentOS5.2上のApache2で作ったWebDAVフォルダにアクセスしようとすると、MacOSX10.5 LeopardやMicrosoft WindowsXP-SP3では問題ないのに、Vistaからではアクセスできない。
なお、WebDAVは外出中からも使えるようにHTTPSオンリーにして且つBASIC認証もかけている。
見るだけならブラウザから、アップロードしたいときはWebフォルダとして開いてドラッグ&ドロップでファイルの追加・更新ができるようにしている。
解決方法(x86の場合)
Apacheのhtpasswdでコンピュータ名つきのユーザ名も追加する。
VistaからBASIC認証する場合、ユーザ名は必ず「HOSTNAME\USERNAME」の形で送信される。
なので、htpasswdで上記HOSTNAME付きのユーザ名を追加して、ユーザ名を入れるときに同じ「HOSTNAME\USERNAME」でログインする。
(回避方法はあるかもしれないが、たぶん、ない。)
もしすればローカルセキュリティポリシーも変更しなければならないかもしれない。(たぶん、いらない?)
「gpedit.msc」でローカルセキュリティポリシーを開き、
「コンピュータの構成→Windowsの設定→セキュリティの設定→ローカルポリシー→セキュリティオプション」
で、LanManager認証レベルを旧式に変更する。
※ なお、直接ダウンロードさせるのではなく、画面上にメール経由でダウンロード用URLを教えてくれる、手の込んだやり方になっているものが多数。
結果
とりあえず、これでVista SP1(32ビット)上では、ブラウザ上でCTRL+Oキーでロケーションを開いて「Webフォルダとして開く」を選択すれば、HTTPSかつBASIC認証されているApache2で作られたWebDAVフォルダにWebフォルダとしてアクセスできるようにはなることは確認した。
…。
だが、問題は私が常用しているのはVista SP1 x64なのだ。
いろいろ調べてみたが、Vista 64ビットでは、そもそも「KB907306」が動いていないようなのだ。
(インストールはできるが。)
どうやら、Vista x64でWebDAVは現状動かない、と思ったほうが良いようだ。
ネットではVistaでWebDAVを使うのならば、もうWindowsのWebフォルダは諦めて、素直にWebDAVが使える別のクライアントソフトを入れればいいじゃん、という結論が主流のようである。
無理に純正のソフトにこだわる必要もあるまい。
そうするのが妥当なように思えてきた。
さあ、なにが使えるか調べてみることにするか。
※追記
[CarotDAV]
http://www.rei.to/carotdav.html
が、よくできている感じです。
VistaX64で問題なく動作しています。