seraphyの日記

日記というよりは過去を振り返るときのための単なる備忘録

Booch法: オブジェクト指向分析と設計

Booch法:オブジェクト指向分析と設計 (Professional Computing Series)
Booch法:オブジェクト指向分析と設計 (Professional Computing Series)
この本、手に入れるまで2年もかかっちまったよ。
しかも、定価の1.7倍で。


正直、グラディーブーチはUMLの立役者として名前が知られているが、実際に表記法や考え方は残り二人(OMTのランボーと、OOSEのヤコブソン)じゃないのか、ブーチは何処だ?と最近ふつふつと、そんな気持ちになりかけていたのだが、この本を読んで、昔のころの崇敬の念が沸いてきました。
オブジェクトとはナニか、を説明するうえで、この本よりも優れた本は無いのような気がした。
OOP/OODについていえば、まず、ピータ・コードの本があるが、これは、どちらかというとメカニズム寄り。Eiffelというマイナーであるが非常に熟考されたオブジェクト指向言語を作ったメイヤーの「契約による設計」はオブジェクト指向プログラミングの数学的基礎のようなものかもしれないが、考え方を説明するには至っていない。
そう考えると、もっと早くに、この本に出合えていればナァ、という気持ちもある。(実は、いまは、あまり必要ないというか。感動はするけれど、実益が少ない…。なので、読みきろうという意欲も、あんまり無い。)


しかし、1995年ですか。
96年に「Inside OLE」を買うだけの審美眼はあったのだが。
今となっては、どちらも入手困難本ですが。
当時、このブーチ本の存在なんて、コレポチも知りませんでした。いかに、オブジェクト指向を知らなかったか、身に染みます。